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執筆者の写真元 吉野

丸徳水産 そう介プロジェクトの新商品開発や啓発物作成支援

更新日:2022年7月31日


食べる磯焼け対策!『そう介のいりやき』と『そう介のおつまみシリーズ』が対馬で販売開始されました!


MITも、パッケージや啓発物の作成など、商品開発に少し関わらせていただきました。


対馬で水産加工・蓄養・飲食等を展開(有)丸徳水産さん。

様々な磯焼けの対策にご尽力されていますが、その中でも注目されているそう介プロジェクト。丸徳水産の専務 犬束ゆかりさんの想いのこもった取り組みです。



2019年には、そう介のメンチカツでFish-1グランプリで51品目の中から見事グランプリを受賞されました。


今回は、長崎県農商工ファンド連携事業の採択を受けて、丸徳水産さんが商品開発を行いました。専務の犬束ゆかりさんの想いが詰まったそう介のお土産品の誕生です。

これから島内の店舗での販売を予定していますが、今は直営店 "肴や えん"さんで販売しています。



そう介(イスズミ)は、しっかりと下処理されており、嫌な匂いはなく、癖になる美味しさです。

対馬の郷土料理(鍋料理)である"いりやき"は、そう介としいたけの出汁で旨味があり、具沢山で、ヘルシー。素材そのものの味じわいをご堪能ください。

おつまみシリーズはビールによく合います。そのまま食べてもよし、レンチンして温めるとより美味しいです。


様々な要因によって磯焼けが起こっていると言われていますが、イスズミやアイゴなどによる食害は確かに藻場に影響があると思います。


水温の上昇によって冬場の温度が15度以上となり、南方系のイスズミやアイゴが冬場でも、活発に動き、餌となる海藻を食べ続けることで、生態系のバランスが崩れたことも言われています。ティッピングポイントを超えてしまっている状況だと思います。


2015年3月と2021年3月の美津島の住吉神社の前


実際に、食害を回避した防護柵の中では、今年はヒジキやカジメがよく育っているようです。漁師さんたちの日々の捕獲努力もあって、美津島の藻場は少し元気を取り戻しているようで、明るいニュースです。


犬束さんのご活躍により、そう介の商品がどんどん世の中に出ており、需要が増えています。学校給食でも多くの注文をいただいているとのこと。

そうなると次は、魚の供給(調達)をどのように作り込んでいくかが課題です。


今、島内流通の仕組みを対馬市、定置網事業者、漁協、運輸業者と組み立てています。昨年度は実証実験を行いまして、いい動きになってきています。


イスズミ・アイゴの捕獲→島内流通→加工・販売の自立的な展開に向けた今後の動きが楽しみです。各関係者の既存の事業・なりわいをMITでつなぎます。


この仕組みができれば、未利用魚だけでなく、値がついている魚の島内流通もこれまでのやり方を少し工夫するだけで可能になりそうです。そうすれば対馬市場ができていくはず・・・。夢は膨らみます。


丸徳水産のまるとくキッチン


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